関数 $y = (\sin x)^x$ ($0 < x < \pi$) を対数微分法を用いて微分します。

解析学対数微分法微分三角関数
2025/6/25

1. 問題の内容

関数 y=(sinx)xy = (\sin x)^x (0<x<π0 < x < \pi) を対数微分法を用いて微分します。

2. 解き方の手順

1. 両辺の自然対数を取ります。

lny=ln((sinx)x)=xln(sinx) \ln y = \ln((\sin x)^x) = x \ln(\sin x)

2. 両辺を $x$ で微分します。左辺は合成関数の微分、右辺は積の微分を使用します。

1ydydx=ln(sinx)+x1sinxcosx=ln(sinx)+xcotx \frac{1}{y} \frac{dy}{dx} = \ln(\sin x) + x \frac{1}{\sin x} \cos x = \ln(\sin x) + x \cot x

3. $\frac{dy}{dx}$ について解きます。

dydx=y(ln(sinx)+xcotx) \frac{dy}{dx} = y (\ln(\sin x) + x \cot x)

4. $y = (\sin x)^x$ を代入します。

dydx=(sinx)x(ln(sinx)+xcotx) \frac{dy}{dx} = (\sin x)^x (\ln(\sin x) + x \cot x)

3. 最終的な答え

dydx=(sinx)x(ln(sinx)+xcotx)\frac{dy}{dx} = (\sin x)^x (\ln(\sin x) + x \cot x)

「解析学」の関連問題

$\lim_{x \to 1} \frac{\sin(\pi x)}{x - 1}$ を計算する問題です。

極限三角関数置換
2025/6/26

実数 $a$ に対して、広義積分 $I(a) = \int_0^\infty \frac{3x\sin(2x) + 8e^{-x^2} + 2x^2}{x^a}dx$ の収束性を$a$の値に応じて判定...

広義積分収束性積分判定
2025/6/26

問題は、以下の2つの極限を求める問題です。 (1) $\lim_{x \to +0} \frac{\sin x - \sin x^2}{x - x^2}$ (2) $\lim_{x \to \inft...

極限三角関数対数関数ロピタルの定理
2025/6/26

1. 以下の曲線または直線で囲まれた図形を $y$ 軸のまわりに1回転してできる回転体の体積を求めよ。 (1) $y = 2 - x^2 (x \ge 0), x = 0, y = 0$ ...

積分回転体の体積曲線の長さ部分積分
2025/6/26

重積分 $\iint_{D_2} 2\log(1+x^2+y^2) dxdy$ の値を求める問題です。ここで、$D_2 = \{(x,y) | 0 \le x^2+y^2 \le 1\}$ です。

重積分極座標変換部分積分積分
2025/6/26

関数 $f(x) = x\cos x$ について、区間 $(0, \frac{\pi}{2})$ において、$f'(x)=0$ を満たす $x$ の値が存在することを示す問題です。

微分中間値の定理関数の性質導関数
2025/6/26

曲線 $C: y = x^3 - x$ が与えられている。点P, Qは曲線C上の点で、Pのx座標が$a$、Qのx座標が$b$とする。Pを通る直線がQでCに接するとき、以下の問題を解く。 (1) $b$...

微分接線面積曲線三次関数傾き
2025/6/26

平均値の定理を満たす $c$ の値を求める問題です。具体的には、以下の2つの関数と区間について、$f'(c) = \frac{f(b)-f(a)}{b-a}$ を満たす $c$ を求めます。 (1) ...

平均値の定理微分対数関数多項式関数
2025/6/26

2重積分 $\iint_{D_2} 2 \log(1+x^2+y^2) \, dx \, dy$ の値を求めよ。積分領域 $D_2$ は $D_2 = \{(x, y) \mid 0 \le x^2 ...

多重積分極座標変換積分
2025/6/26

曲線上の2点A, B間において、直線ABに平行な接線の接点の座標を求める問題です。 (1) $y = \sin x$, $A(0, 0)$, $B(\pi, 0)$ (2) $y = \frac{1}...

微分接線座標三角関数分数関数
2025/6/26