3次曲線 $y = ax^3 + bx^2 + cx + d$ が、$x=2$ で $x$ 軸に接し、原点における接線の方程式が $y = -2x$ であるとき、定数 $a, b, c, d$ の値を求める問題です。

解析学微分3次曲線接線連立方程式
2025/6/25

1. 問題の内容

3次曲線 y=ax3+bx2+cx+dy = ax^3 + bx^2 + cx + d が、x=2x=2xx 軸に接し、原点における接線の方程式が y=2xy = -2x であるとき、定数 a,b,c,da, b, c, d の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) x=2x=2xx 軸に接することから、y(2)=0y(2) = 0y(2)=0y'(2) = 0 が成り立ちます。
(2) 原点における接線が y=2xy = -2x であることから、y(0)=0y(0) = 0y(0)=2y'(0) = -2 が成り立ちます。
(3) (1), (2) の条件から得られる連立方程式を解いて、a,b,c,da, b, c, d の値を求めます。
まず、y=ax3+bx2+cx+dy = ax^3 + bx^2 + cx + d を微分します。
y=3ax2+2bx+cy' = 3ax^2 + 2bx + c
y(0)=0y(0) = 0 より、a(0)3+b(0)2+c(0)+d=0a(0)^3 + b(0)^2 + c(0) + d = 0 なので、d=0d = 0
y(0)=2y'(0) = -2 より、3a(0)2+2b(0)+c=23a(0)^2 + 2b(0) + c = -2 なので、c=2c = -2
y(2)=0y(2) = 0 より、8a+4b+2c+d=08a + 4b + 2c + d = 0c=2c = -2, d=0d = 0 を代入して、8a+4b4=08a + 4b - 4 = 0。よって、2a+b=12a + b = 1
y(2)=0y'(2) = 0 より、12a+4b+c=012a + 4b + c = 0c=2c = -2 を代入して、12a+4b2=012a + 4b - 2 = 0。よって、6a+2b=16a + 2b = 1
連立方程式
2a+b=12a + b = 1
6a+2b=16a + 2b = 1
を解きます。
b=12ab = 1 - 2a6a+2b=16a + 2b = 1 に代入すると、6a+2(12a)=16a + 2(1 - 2a) = 1
6a+24a=16a + 2 - 4a = 1
2a=12a = -1
a=12a = -\frac{1}{2}
b=12a=12(12)=1+1=2b = 1 - 2a = 1 - 2(-\frac{1}{2}) = 1 + 1 = 2
したがって、a=12a = -\frac{1}{2}, b=2b = 2, c=2c = -2, d=0d = 0

3. 最終的な答え

a=12a = -\frac{1}{2}
b=2b = 2
c=2c = -2
d=0d = 0

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